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脳炎の症状について

はるさんが病気になってから、普段はるさんを見ているようで、実はあまりじっくり観察したことがないことに気が付きました。

同じような状況の方がささいな兆候を見逃さないように、はるさんに起こった症状を挙げてみました。
脳炎も早めの対処が鍵ですので、早く気付いてあげることが大事です。

はるさんの最初の 2 ヶ月の症状は食欲不振のみで、1 週間かけてだんだん食べる量が減り、さらに 1 週間かけて少しずつ戻るという症状でした。その間本人は元気でした。
1 回目はよく聞く食欲不振なのかなと思っていて、2 回目は何かあるのかなと思いましたが、獣医さんには台風の時期で気圧が低い季節にはよくあることと言われ、そんなものなのかなと思っていました。

食欲不振以外の症状は 3 回目以降に見られるようになった症状で、この時点で初めて脳の病気を疑うことになりました。(眼振に関してはもしかしたら割と早い時期に発生していたかもしれませんが、知識がなかったため認識できず、正確にいつから発生していたのかは不明です。)

今思うと、回復までにあまりに時間がかかること、同じパターンが短期間で 3 回も繰り返されるところが特徴だったのかなと思います。

特定の病気にかかわらず、食欲不振はよく見られる症状かと思います。当時はインターネットで確認する限り、脳炎の初期症状として食欲不振のみが起きるケースは確認できませんでしたが、症状が食欲不振だけだったとしても、もともと食が細くもないのに食べなくなり、回復するまで何週間もかかる場合は、神経検査もしてみたほうがいいかもしれません。

脳炎の症状は炎症ができる部位によって様々です。はるさんの場合は脳幹部 (延髄と橋、小脳) に炎症がありました。
小脳については歩行の調律や平衡感覚などそこまで命に関わらない症状でしたが、延髄に関してはほぼ全ての神経が集まっている箇所であるため、呼吸や嚥下など命に関わる症状が出ました。

一般症状

+ 食欲不振
+ 嘔吐
+ うろうろと落ち着かない
+ 立ったままぼーっとして動かない
+ 何もないのに上の方をしきりに気にする
+ 音に敏感になる
+ 突然吠える、キャーンと鳴く
+ 特定の家族の腕や脚に飛びついて執着する
+ しゃっくり (主に寝始めると出る。そのまま寝ているが、1 時間ほど続くこともある)
+ せき (主に寝始めると出る。咳をする度に目覚めてしまう)
+ おしっこを外す、シートの端にする
+ 触るとガルガルと怒る
+ お腹がキュルキュル鳴る、下痢
+ 鳴き声が高めになる
+ ぐったり、よく寝る



+ 眼振 (縦、横)
+ 左右で目の大きさ (開き方) が違う
+ 片方の目だけ瞬きが少ない、瞬きしていても完全に閉じていない(手を近づけると閉じることはできる)
+ 斜視 (主に外斜視)
+ 瞼や体全体にチックのような症状が起きる



+ 舌が震える
+ 舌が出る、動かない
+ お水を飲む音が静か (舌が動かないため)
+ ご飯やおやつなどの食べ物が飲み込めない、窒息する
+ 涎が増える



+ 鼻の色が薄くなる

顔、頭

+ 左側の顔面 (耳や頬) が震える
+ 上を向く時に首が上がりきらず目の下に白目が出る (我が家では脳炎顔と呼んでいました)
+ 食べたものが口の端から出る
+ 歯磨き時など麻痺している側の口を広げても伸びない
+ 鼻水が多くなる
+ 伏せ時、お水を飲む時などに頭が小刻みに左右に揺れる (企図振戦)
+ 手で目を擦る、頭を擦り付けてくる

呼吸

+ 夜に鼻が鳴る、呼吸が一時止まる
+ 夜に呼吸などが苦しそうで落ち着かず眠れない
+ 呼吸の音が目立つ、呼吸が不規則

手足

+ 脚の調律が悪い
+ 手足が細かく痙攣する
+ 立っている時にいずれかの手足が地面から浮く
+ 後ろ脚が動き辛くなる
+ おしっこの際に脚が上がらなくなる



+ 斜頸 (首だけ、もしくは体全体が傾く)
+ ふらつき、転ぶ
+ 頭を左下にして眠れない
+ 旋回 (片方向にしか回れない)
+ 抱っこすると首を左に巻き込む
+ 歩行時、おしっこ時、ご飯時など尻尾があがらない
+ 体のブルブルでよろける
+ 仰向けになれない
+ 伸びをしなくなる



薬の複作用と思われるもの、その他

+ 耳にかさぶた?ができる
+ 舌の色が薄くなる
+ 毛が薄くなる
+ 毛質が悪くなる、毛が縮れる
+ 鼻が乾燥する、角質ができる
+ 肉球の黒い部分が小さくなる
+ 朝起こしに来なくなる
+ おならが多くなる
+ 食後にぐったり、すぐ寝る
+ 食後 30 分 − 1 時間からふらつきがひどく転ぶ
+ 体重が増える、減る

食後 30 分 - 1 時間後にふらつきが強くなる症状について

2018 年 9 月頃からふらつきの症状はありましたが、2019 年 8 月頃に 1 ヶ月ほど手作り食にした際に、食後のふらつきの症状が特にひどく出ました。貧血の傾向もあったため、鉄サプリや増血剤などで対策をしてみましたが、あまり効果はありませんでした。
これに関しては、食前 30 分前くらいに少量の塩をあげたところ、食後にふらつくことがなくなりました。

この時期にはうんちも毎回下痢になってしまっていたのですが、下痢の症状が出やすい漢方の量を増やしていたため、原因に気付くのが遅れてしまいました。手作りご飯の食材も 1 つ 1 つ全て除外し切り分けを行いましたが結局原因が特定できず、元の缶詰ごはんに戻したところ下痢が治り、塩をあげなくてもふらつきも元の程度に戻りました。


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